マルチーズが性格悪いと言われる理由5選!凶暴化の噂について解説

   

正面を向いておすましした表情で座るマルチーズ

真っ白な被毛と大きな目が印象的なマルチーズ。小さくて愛らしい見た目で人気がありますが、いざお迎えを検討するのに調べてみて、「性格悪い」「凶暴」などの言葉を見かけたら心配になりますよね。

すでに一緒に暮らしている人では、どうしてそう言われているのか気になってしまうのではないでしょうか。

マルチーズは、優雅さと愛らしさを兼ね備えた魅力的な犬種ですが、犬種の特徴をよく理解しないままお迎えしてしまうと、「思っていたのと違う」と感じられてしまうこともあります。

また、飼育環境や接し方でも犬の性格は変わってきます。そのため、見かけた言葉だけで「マルチーズという犬はこうだ」と決めつけないことが大切です。

この記事では、マルチーズが性格悪いと言われる理由や、凶暴化の噂について解説します。

この記事でわかること
  • マルチーズが性格悪いと言われる理由
  • 凶暴化と誤解される行動の背景
  • 誤解されにくくする接し方のポイント
なっきー

【執筆】なっきー(ペット専門家・ライター)

ペットケアライター。犬猫に関する資格を多数保有するほか、海外のペット関連講座も複数修了。犬猫に関する記事の執筆・監修、ペット用品の商品開発アドバイスなどに携わる。現在も複数の愛犬と暮らしている。

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【結論】マルチーズは性格が悪いのではなく「誤解されやすい犬種」

結論から言うと、マルチーズは性格が悪いのではなく、誤解されやすい犬種といえるでしょう。

マルチーズは飼い主さんに対して愛情深く、そばにいることが大好きで、中世ヨーロッパの貴族たちからは「抱き犬(ラップドッグ)」として愛されてきた歴史もあります。

落ち着きのある温厚な性格や、物覚えの良さには定評があり、初めて犬をお迎えする人でも暮らしやすいでしょう。

(参考文献:Maltese|AKC

警戒心や繊細さが「きつい」「わがまま」に見えることがある

マルチーズは温厚な一方で、警戒心の強さや繊細さも持ち合わせています。

そのため、見知らぬ人や犬に慎重になったり、飼い主さんに対する愛情深さから嫉妬して、自分の気持ちを強く主張することも珍しくありません。こうした警戒心や繊細さが、「きつい」「わがまま」と見られてしまうこともあります。

実際には不安や戸惑いが背景にあることを、理解してあげることが大切です。

マルチーズが性格悪いと言われる理由①警戒心が強く、吠えやすいから

マルチーズは警戒心が強く、周囲の変化や音に敏感に反応して吠えてしまうことも少なくありません。

インターホンの音や来客、外の物音など、「飼い主さんに知らせなければ」と行動に移しますが、こうした吠えは気が強いと受け取られがちです。

また、散歩中に出会った人や犬に吠えることもあり、吠えられた側からすれば「性格が悪い犬」と思うこともあるでしょう。

マルチーズに限りませんが、犬は人間よりも高い周波数の音を聞き取れるため、人間には聞きとれない高周波の音や遠くの小さな音も察知できます。

そのため、警戒心が強いマルチーズは、吠える場面が増えやすくなるのです。

(参考文献:Prevalence, comorbidity, and breed differences in canine anxiety in 13,700 Finnish pet dogs|scientific reports

マルチーズが性格悪いと言われる理由②要求吠えをしやすい

マルチーズは物覚えが良く、「要求吠え」をしやすい犬種でもあります。

吠えたことでおやつをもらえた、抱っこしてくれた、ケージから出してもらえた、散歩に行けたなどの経験があると、犬は「吠えれば望みが叶う」と学習します。

そのため、何か要求したいことがあると吠えるようになるのです。

実際、飼い主さんの多くが、吠えていると近所迷惑などを考え、つい要求に応えてしまうことも少なくありません。夜間であればなおさらでしょう。

特にマルチーズのような小型犬は声が高く、吠えが目立ちやすいため、マイナスな印象を持たれてしまうことがあります。

マルチーズが性格悪いと言われる理由③わがままに見える

マルチーズは賢く人の反応をよく見るため、接し方によってはわがままに見えてしまうことがあります。

たとえば、食べないと別のものを出してもらえる、鳴くと抱っこしてもらえる、嫌がればケアをやめてもらえるといった経験があると、自分の行動で状況が変わることを学習します。

こうした経験が重なると、思い通りにしたい場面で自分の意思を強く主張するようになることも少なくありません。

その様子が「自己中心的」「わがまま」と受け取られ、マルチーズは性格が悪いと誤解されてしまうことがあるのです。

マルチーズが性格悪いと言われる理由④人や犬を怖がる

マルチーズは、その警戒心の強さから、人や犬を怖がることも珍しくありません。

初対面の人や犬に対して近づかずに様子を見ていたり、相手が急に近づいたり触ろうとしたりすると、後ろに下がったり飼い主さんの後ろに隠れてしまうこともあるでしょう。

こうした行動は相手から見ると「避けられた」と感じられ、愛想がない犬という印象につながることもあります。実際、自分が好意的に近づいたのに露骨に避けられたら、「感じ悪い」と思ってしまいますよね。

マルチーズは人懐っこく見えるからこそ、距離を取る様子が余計に目立つのかもしれません。

(参考文献:Canine Socialisation: A Narrative Systematic Review|Animals (Basel)

マルチーズが性格悪いと言われる理由⑤攻撃的に見える

マルチーズは自己主張がはっきりしているため、攻撃的に見えやすい犬種です。

たとえば、抱っこやブラッシング、爪切り、目元のケアなどを嫌がり、「これ以上やめて」という意思表示として、唸ったり口を出そうとすることも珍しくありません。

また、見知らぬ人に対して警戒から吠えているだけでも、吠えられた側は「攻撃されるかも」と受け取られてしまうこともあるでしょう。こうした行動にはちゃんと意味がありますが、周囲からは誤解されやすいものです。

その結果、吠えや唸り、口を出そうとする行動だけを見て、攻撃的だと受け取られてしまうこともあります。

(参考文献:Review on Selected Aggression Causes and the Role of Neurocognitive Science in the Diagnosis|Animals (Basel)

マルチーズが凶暴化するという噂は本当?

マルチーズは「凶暴」という言葉とはかけ離れた愛らしい見た目ですが、「お迎えしてから豹変したらどうしよう?」と心配する人もいるのではないでしょうか。

ここでは、マルチーズが凶暴化するという噂について解説します。

基本的にマルチーズは凶暴な犬種ではない

個体差はありますが、基本的にマルチーズは凶暴な犬種ではありません。

マルチーズは穏やかで愛情深く、賢い犬として知られており、愛玩犬として長く親しまれてきました。

もちろん、犬も感情のある生き物なので、嫌なことがあれば避けようとしたり、自分の意思を示したりもします。

気持ちを行動で示していることを、理解してあげることが大切です。

急に噛む・唸るようになった場合は病気や痛みも疑う

マルチーズが、急に噛んだり唸るようになったときは、病気による体調不良や痛みを抱えている可能性もあります。

犬は体に痛みや違和感があると、触られたくないために、噛んだり唸ったりすることも珍しくありません。

これは、犬に備わる自然な防衛反応です。

そのため、急に噛む・唸るといった変化が見られたときは、早めに動物病院へ相談しましょう。

(参考文献:Behavior Problems of Dogs|MSD Veterinary Manual

マルチーズを性格悪い犬にしないためのしつけ方

マルチーズを性格が悪い犬と誤解されないようにするためには、毎日の関わり方が重要になってきます。

マルチーズの魅力を最大限に引き出すためにも、日頃から意識したいしつけのポイントを見ていきましょう。

吠えたら要求が通る習慣を作らない

吠えても反応せず、マルチーズが落ち着いて静かになったら対応するということを徹底することが大切です。

吠えているときにおやつを与えたりケージから出せば、「吠えれば要求が通る」と学習してしまいます。

逆に、静かになってから要求に応えることで、「静かにしていたほうが良いことがある」と学んでくれるでしょう。

家族でルールを統一する

家族でルールを統一しましょう。

犬は経験をもとに行動を学習するため、同じ行動でも反応が違うと、どうすればよいのか分からなくなってしまいます。

たとえば、吠えても構ってもらえたのに、別の人では叱られるという対応では、混乱して当然でしょう。

こうした対応は、吠えなどの問題行動につながることも珍しくありません。

毎日の散歩や室内遊びでストレスを発散させる

毎日の散歩や室内遊びで、ストレスを発散させてあげましょう。

犬は運動不足や刺激不足になると、ストレスを感じやすくなります。

ストレスが溜まると、吠えたり落ち着きをなくしたり、攻撃的に見える行動を取ったりすることも珍しくありません。

マルチーズは小型犬ですが、1日2回、1回20分程度の散歩や、頭を使う遊びを行うことが大切です。

「マルチーズ 性格悪い」に関するよくある質問

Q1.マルチーズは本当に性格が悪い犬ですか?

マルチーズが性格が悪いというのは誤解です。マルチーズは、穏やかで愛情深い犬種として知られています。もちろん、警戒心が強かったり自己主張がはっきりしているところもありますが、それは性格が悪いということではありません。また、性格は飼育環境や経験、飼い主さんとの関わり方など、さまざまな要素で形づくられます。そのため、マルチーズだから性格が悪いと決めつけるのではなく、その子の個性や行動の背景を見てあげることが大切です。

Q2.マルチーズは噛みやすい犬ですか?

マルチーズが噛みやすい犬種というわけではありません。ただし、怖いと感じたときや嫌なことをされたときに、自分の身を守るために噛もうとする行動を見せたり、勢いでつい口が出てしまうことはあります。ただし、これはマルチーズに限らず、どの犬にでも言えることです。そもそも犬は争いを好まず、いきなり噛むことはほとんどありません。事前に歯を見せたり唸るなどのサインを見せることが多いため、サインを見逃さないことが大切です。

Q3.マルチーズはオスとメスで性格が違いますか?

マルチーズのオスとメスで、性格による違いはほとんどありません。一般的には、マルチーズのオスは甘えん坊、メスは落ち着いていると言われることもありますが、実際には個体差が大きく、育った環境や経験、年齢、避妊・去勢の有無なども性格に影響します。そのため、性別だけで飼いやすさを判断することはできません。お迎えを検討するときは、その子自身の人への反応や食事中の様子、自分との相性を見ることが大切です。

【まとめ】正しい接し方さえ知れば、マルチーズは最高に愛らしいパートナーになる

マルチーズが「性格悪い」「凶暴」と言われてしまうのは、一部の行動だけが切り取られ、言葉だけが独り歩きしてしまっているためです。

実際には、家族を大切にし、どんなときも寄り添ってくれる愛らしいパートナーとなってくれるでしょう。

犬の性格は、人間と同じで千差万別です。

だからこそ、マルチーズという犬種の特性だけでなく、その子の個性を理解してあげることが信頼関係を築いていくことに欠かせません。

「性格が悪い」というイメージにとらわれず、マルチーズならではの魅力を見つけていってくださいね。

監修者コメント
監修者の写真

犬の性格や行動は、生まれ持った気質だけでなく、育った環境や経験、飼い主さんとの関わり方によっても変わるため、マルチーズ=性格悪いというわけではありません。大切なのは、問題行動と決めつけるのではなく、どうしてそういう行動を取るのかを考え、適切に対処してあげることです。一方で、体調不良や痛みが関係していることもあるため、気になる行動が見られる場合は、早めに獣医師に相談してください。

監修・うさパラ コンテンツ制作チーム

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