2025/08/18

「うちの子はドライフードを食べてるから、歯のケアは必要ないのでは?」
「歯ブラシを嫌がるから、どうしても続けられない……」
そんな声をよく聞きます。
けれど実際には、犬や猫の約8割が3歳を過ぎると歯周トラブルを抱えると言われています。
そしてそのまま放置してしまうと、歯の痛みや炎症だけでなく、腎臓・心臓・肝臓など全身の健康に関わることも。
大切な家族と少しでも長く、一緒に健やかに暮らすためには、日々のデンタルケアがとても重要なのです。
この記事では、ペットの歯の健康について
- なぜデンタルケアが必要なのか
- 年齢別のケアの違い(子犬・シニア犬)
- 自宅でできるケアの種類
- 無理なく始められるケア用品
などを、わかりやすく解説します。
目次
口腔トラブルが起こす「見えない影響」
犬や猫の口の中では、食べカスや唾液、細菌が混ざり合って歯垢(プラーク)が形成されます。
この歯垢は48時間ほどで歯石へと変化し、歯の表面に強固にこびりつきます。
歯石がたまると、そのすき間に細菌が増殖し、歯ぐきが腫れる・出血する・口臭が強くなるといった症状が現れます。
これが「歯周病」です。
歯周病が悪化すると、以下のような問題が起きる可能性があります。
- 歯の根元に膿がたまる
- 歯がぐらぐらして、抜けてしまう
- 顎の骨が溶ける
- 細菌が血流に乗り、心臓や腎臓などに悪影響を及ぼす
こうした症状はゆっくり進行するため、飼い主さんが気づいたときにはかなり進行しているケースも少なくありません。
だからこそ、予防的なケアがとても大切になります。
犬や猫の歯周病の主な症状や原因、治療方法や予防対策などは『ペットの病気と予防 歯周病』も合わせてご確認ください。

年齢によって異なる「デンタルケアのポイント」
■ 子犬・子猫のうちに“慣らす”ことが大切
乳歯の時期は永久歯に生え変わる過程で、歯ぐきがムズムズしたり、かゆみを感じることもあります。
この時期は、無理に磨こうとせず、口のまわりを触る習慣や歯ブラシに慣らすことが第一歩です。
- 指先で口をやさしく触れる
- ガーゼで前歯をなでるように拭く
- 嫌がらなければ、子犬・子猫用のやわらかい歯ブラシで軽くこする
「ケア=怖くないこと」を印象づけることで、成長後もスムーズにデンタルケアを継続できます。
■ 成犬・成猫は“継続と変化”がカギ
3歳を過ぎたあたりから、歯石の付き方や口臭の強さが目立ってくる場合もあります。
この時期は、口腔内トラブルの予防や進行抑制を目的に、できるだけ継続的なデンタルケアを心がけたいところ。
- 歯みがきが難しい場合は、水に混ぜるタイプのデンタルケア用品も有効
- 噛むことで歯垢除去を助けるデンタルガムやデンタルトイも取り入れて
- 歯石が目立つ場合は、動物病院でのスケーリング(歯石除去)も検討
■ シニア期(7歳〜)は“無理をしないデンタルケア”へ
高齢になると、歯ぐきが痩せたり、歯がぐらつくことも。
無理な歯みがきはかえってストレスやトラブルの原因になります。
この時期は、やさしく・負担の少ない方法で口腔内を清潔に保つことが大切です。
- 歯ぐきを傷つけないよう、やわらかい歯ブラシや指サックを使用
- 歯みがきが困難な場合は、デンタルスプレーやパウダータイプでサポート
- 噛む力が弱い場合は硬いガムやデンタルトイを避ける
シニア犬・猫にとって、口腔ケアは「延命」や「生活の質(QOL)」に直結する重要なケアのひとつです。
自宅でできる主なデンタルケアの種類
ケア方法 | 特徴・使い方 | 向いている子 |
---|---|---|
歯ブラシ/ガーゼ | もっとも効果的。慣れるまで時間がかかるが、確実に歯垢を落とせる | 成犬・成猫、歯みがきに慣れている子 |
デンタルガム/おもちゃ | 噛むことで物理的に歯垢を除去。遊びながらケアできる | 噛むのが好きな子、歯みがきが苦手な子 |
デンタルパウダー | 食事にふりかけて使用。口内環境をサポート | 歯みがきが難しい子、シニア犬・猫 |
デンタルリンス/スプレー | 飲み水に入れたり、口に直接スプレー。比較的簡単 | 口を触られるのが苦手な子、初心者向け |
続けやすいデンタルケア用品を選ぶなら
ペットの性格や年齢に合わせて、無理なく取り入れられるものを選ぶのがデンタルケアを長く続けるポイントです。
うさパラでは、以下のようなデンタルケア商品が人気です。
- 飲み水に混ぜるだけで使える液体タイプ
- フードにふりかけるだけの自然派デンタルパウダー
- 噛むことでデンタルケアできる犬用ガムや玩具タイプ
うさパラの『おすすめ商品比較 デンタルケア用品』でぴったりのデンタルケア用品を見つけてください。

まとめ:歯の健康は、毎日の「ちょっとした習慣」から
犬や猫にとって、歯は健康と生活の質を大きく左右するパーツです。
若いうちから習慣づけておくことで、将来的なトラブルをぐっと減らすことができます。
「歯みがきは難しい」と感じる飼い主さんも、
─ガーゼでふく、デンタルパウダーを使う、ガムで遊ばせる─
そんな小さな一歩から始めてみてください。
今日から、できることから、デンタルケアを始めてみませんか?
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