一年後に義務化?犬猫のマイクロチップ事情2021

      2025/07/30

こんにちは。うさパラスタッフです。

今回のテーマは「マイクロチップ」✨

2019年6月に成立した改正動物愛護法によって、マイクロチップ装着の義務化が制定され、来年(令和4年)の6月から施行されることになりました。

マイクロチップ

具体的には、犬猫の販売業者があらかじめ販売する犬猫にマイクロチップを装着することや、飼い主がそのマイクロチップへ飼い主情報などを登録することが義務付けられました。また既に飼育している犬猫の飼い主に対して、マイクロチップを装着する努力義務も課されることになりました。

一年後の施行に備えて、マイクロチップについてザックリと知っておきましょう。

マイクロチップとは

直径2ミリ・長さ1センチほどの電子標識器具で、外側は生体適合ガラスで覆われています。動物病院にて獣医師によって犬や猫の首のうしろあたりに埋め込まれます。電池は不要で1度埋め込めば30年ほど持ち、よほどの衝撃が加えられない限り破損などの恐れもないといわれています。また犬や猫への健康面での影響もないとされています。

環境省HPより

このチップには

✅識別番号
✅飼い主の情報(氏名、住所、連絡先など)
✅ペットの情報(生年月日、種類、性別、毛の色など)

などが登録できるようになっています。識別番号は環境省のデータベースで管理されており、犬猫を購入した人は、インターネットを通じて飼い主情報を変更登録することが義務化されます。

ちなみに2020年(令和2年)の全国犬猫飼育実態調査では、日本全国での犬猫飼育頭数は推計1,800万頭を超えています。対して、マイクロチップの登録件数は現在約260万件です。装着率は14%と、現時点ではまだまだ低いようです。

マイクロチップのメリット

改正動物愛護法によってマイクロチップ装着の義務化が決まりましたが、義務化のメリットとしては大きく2つあります。

  1. 個体識別番号により管理を徹底することで、悪質な販売業者や飼育者による動物の虐待や遺棄などを防止する
  2. 災害時や脱走などによる迷い犬・迷い猫が飼い主の元に戻りやすくなる

かねてから悪質な販売業者による遺棄などが問題視されていました。また今回の改正動物愛護法で動物虐待の厳罰化も定められ、マイクロチップ装着の義務化はこれらの問題解決策として期待されています。

次に、日本は自然災害が多く、災害の度に迷い犬や迷い猫の問題が浮上しています。東日本大震災では数千匹の犬が被災して保護されましたが飼い主への返還率は50%程度だったと報告されています。猫に至っては首輪などもしておらず、被災の実数も把握が難しいのだとか。マイクロチップを装着することで飼い主の特定がしやすくなり、最終的な殺処分などを回避しやすくなります。

環境省HPより

飼い主さんが気を付けることは?

マイクロチップは、大切な家族の一員である愛犬・愛猫と飼い主を結ぶ絆です。

しかし、過去には保護されたペットにマイクロチップが装着されているにも関わらず、飼い主情報が未登録のために意味をなさなかったケースもあります。飼い主情報の登録や変更などを行うことも忘れてはいけません。

またマイクロチップにはGPS機能はなく、逃げた犬や猫の所在地を知る手立てにはなりません。愛犬や愛猫の居場所を把握できる、GPS機能搭載の首輪なども活用すると安心ですね。

以上、うさパラスタッフブログでした!

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