ワンちゃんのトイレトレーニングについて

      2025/07/24

こんにちは。うさパラスタッフです。

今回はワンちゃんを家族に迎え入れた際、最初にすべきトイレのトレーニングについてお話いたします。

ワンちゃんのトイレトレーニングの必要性

ワンちゃんを新しく迎え入れることになったら、最初にしておきたいことがトイレのしつけ。特に、首都圏の犬の90.4%が室内飼育電通報)なので、トイレシートを使用したトイレトレーニングをしておく必要があります。

トイレシートでトイレができるメリット

  • 天気に関係なく室内で完結する
  • 犬が病気やケガ、高齢で行動範囲が狭まる場合もケアしやすい
  • 地震災害で避難した際も安心
  • 飼い主さんが病気やケガの際も負担が減る
  • 散歩までずっと我慢する必要が無く、愛犬も快適に過せる

トイレシートで排泄を済ませることができれば、粗相の回数も減るため飼い主さんが片付ける負担が軽減できます。また、外出先での不安も減り、ワンちゃんや飼い主さんが快適に過ごせるだけでなく、その周囲の第三者にも迷惑をかけずに済みます。

トイレトレーニングに必要なもの

  • サークル、トイレトレー、クレート(プラスチック素材の持ち運びできるハウス)を入れる
  • トイレシートを噛みちぎる場合は、網の付いたトイレトレーを準備

ベットをそのまま置いてしまうと、寝床とトイレの場所の区別がわかりにくくなる場合があります。クレートなどを用意してその中にタオルや毛布などを敷き、トイレとベッドを明確に区別させることも大切です。

トイレトレーニングの準備

ワンちゃんのトイレトレーニングをする際に重要になってくるのがこちらの3つ。

  • 環境の整理
  • 行動の制限
  • 排泄のタイミング

環境の整理

  • 場所
  • トイレの状態
  • シート・トレー(排泄できる場所)のサイズ

トイレの場所は適切か?トイレは清潔な状態か?綺麗好きなワンちゃんも多いので、清潔な状態を保つことも大切です。また、排泄する場所が小さいと、その枠からはみ出てしてしまう可能性もあります。できるなら少し大き目にスペースをとって排泄しやすくすることも大切です。

行動の制限

  • 限られたスペースのほうが覚えやすい(最初はケージを利用する)
  • ケージ内で失敗がなくなってきたら、トイレの場所を徐々に移動させる
  • 移動する場合は、時間をかけて徐々に希望の位置まで離していく
  • 完全に覚えていないこともあるため、トレーニング中はケージ内に緊急トイレを用意しておくと安心

トイレシート(トレー)のある場所がトイレだと認識するまでは、シートの上で寝たり、シートで遊んだりしてしまうこともあります。それまでは、粘り強くトレーニングする必要があります。排泄する前兆に気づいたら、ケージに入れて行動を制限することで、トイレの場所が簡単にわかるようにしてあげましょう。

場所でトイレを覚えているワンちゃんの場合、トイレの場所を移動させるとトイレシート(トレー)が無い元の場所にしてしまう事があります。特に成犬に多く、一度覚えた後に場所を変更すると混乱してしまう可能性があります。そういった状況を避けるため、トイレを別の場所に移動させる際は、徐々に移動させることで覚えさせることも大切です。

排泄のタイミング

子犬の排泄回数 10回/日前後
我慢できる時間 月齢+1時間程度

トイレトレーニングで重要なのが排泄のタイミング。子犬だと30分~1時間、少し大きくなると2~4時間くらいの頻度で排尿をすると言われています。愛犬の排泄した時間を記録することで、排泄のタイミングがわかるようになり、サークルに戻す時間の目安がわかるようになります。

排泄のタイミングは、寝起きや食後、遊びの途中が多く、クルクル回る、地面の匂いを嗅ぐような仕草をしたら排泄する可能性があります。愛犬によってその仕草は異なると思うので、毎日観察することで排泄するサインを把握しましょう。それがわかれば、排泄サインのタイミングでサークルに戻すようにします。最初は抱いて戻しますが、徐々に自分でサークルに入るように誘導していきましょう。

トイレトレーニング

特別なテクニックは無く、失敗をさせないように環境を整え、排泄のタイミングを察知したら行動を制限して管理し、何度も繰り返して排泄を成功させるようにすることが大切です。

トイレトレーニングの方法

  1. トイレシートを敷いたエリアを設置しサークルなどで囲む
  2. 排泄のタイミングに気づいたら、事前にサークルに戻す
    (慣れてきたら自分でトイレの場所まで行けるように教える)
  3. サークルの制限されたスペースで、トイレ(トイレシート)に排泄させるよう促す
  4. トイレシート上に排泄できたら、すぐほめてあげる
  5. 排泄が完了したらサークルから出し、その後は愛犬に目を離さず注意する
    (最初のうちは20~30分ほどでサークルに戻すほうがよい)

サークルの外にワンちゃんがいる時は、ずっと注意して見守るのも難しいと思うので、寝起きや食後など排泄しそうなタイミングにあわせて注意を払うようにしましょう。

トイレシートの上で排泄を成功させ、サークル外では失敗させないことを繰り返し、確率を100%に近づけるようにします。

ワンちゃん自身でトイレに行けるようになってきたら、トイレシートの面積を狭め、囲んていたサークルを減らし、ワンちゃんが自主的にトイレに出入りできるようにします。

最終的には、サークルが無くても指定の場所で排泄できることを目標とします。早ければ1週間ほどで覚えますが、1ヶ月ほどはかかると考えてトイレトレーニングに取り組みましょう。

成犬は1日の排泄回数が少なくなるので、成犬のトイレトレーニングでは必然的に訓練できる回数が減ってしまいます。なので、トイレを覚えるのに少々時間がかかることも理解しておきましょう。

褒めたりご褒美のおやつをあげる場合は、“排泄が成功してから3秒以内”にするのがポイント。時間が経過してからでは、何に対するご褒美なのかわからなくなってしまうためです。

逆にワンちゃんが粗相をしてしまっても叱らないこと。叱られた原因が排泄することだと認識してしまうと、隠れて排泄したり食糞をしたり、問題行動を起こす原因となってしまいます。犬は自分の排泄物の匂いのある場所に再びする習性があるので、叱らず黙って片付け、消臭スプレーなどでしっかり臭いを消すようにするのがいいようです。

いかがでしたでしょうか?

「排泄はどこでもいい」ことが習慣化してしまうと、後でトレーニングをしても改善するのは大変になってしまいます。飼い主さんにとっては片付けが負担になってしまい、ワンちゃんは排泄がストレスになることもありえます。

なので、トイレトレーニングをする重要性について、少しでも理解していただけたら嬉しいです。これからワンちゃんを迎え入れる方は、ぜひ参考にしてください。

それではうさパラでした。

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