【獣医師監修】フィラリア薬でぐったりしてしまった時の対処法!愛犬愛猫を守るためのポイント

   

愛犬・愛猫にいつものフィラリア予防薬を与えた後、

「ぐったりして動かない」

「なんだか元気がない」

「嘔吐や下痢をしてしまった」

そんな状態になると、多くの飼い主様はとても不安になりますよね。

また、それが一般的な副作用なのか、それとも急いで受診すべき状況なのか、判断に迷う方も多いはずです。

実は、一部の犬種や持病によっては、いつものフィラリア予防薬を投与した場合であっても、緊急で受診すべき状況になる可能性があることをご存じでしょうか?

本記事では、現役獣医師の意見をもとに、フィラリア予防薬を与えた後に愛犬・愛猫がぐったりしてしまったケースにおいて、その理由や対処法、受診する際の注意点などを分かりやすく解説します。

最後までお読みいただき、フィラリア予防薬を与えた後に愛犬・愛猫がぐったりしてしまったときに備えましょう。

うさパラ コンテンツ制作チーム

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犬猫ペットのお薬通販輸入代行うさパラのコンテンツ制作チーム。専門知識を活かし、正確で分かりやすい情報発信を心がけています。 薬剤師 獣医師 が在籍。

フィラリア薬でぐったり…まず何をすべき?

フィラリア予防薬を投薬した後に愛犬・愛猫がぐったりしている場合は、まずは冷静に愛犬・愛猫の状態を確認しましょう。

ぐったりしている以外に、

  • 嘔吐や下痢をしている
  • 痙攣を起こしている
  • 呼吸が早い
  • 立てない
  • 粘膜の色が白い/青い
  • 体が冷たい/熱い

といった様子がないかを確認することが大切です。

これらの様子がある場合は、早急に動物病院を受診した方が良い状況と考えられます。

(参考文献:Side Effects of Pet Medications | PetMD

安静・保温・刺激を減らす

愛犬・愛猫がぐったりしている場合は、まずは静かな場所で安静にさせてあげましょう。

体が熱く、または冷たく感じられる場合は、適宜、温度の調節を行います。

また、強い光や大きな音などの刺激や、急に動かしたり無理に遊ばせたりすることは逆効果なので注意が必要です。

車で動物病院へ向かう場合は、ペット用のクレートやキャリーを使用することが安全な方法です。

愛犬が自力で歩くことができない場合は、毛布などを使って優しく抱っこしてあげましょう。

(参考文献:How to Transport a Dog to the Hospital if They’re Sick or Injured | akc.org

水分は「無理に飲ませない」(誤嚥リスク)

愛犬・愛猫がぐったりしている様子をみると、水分補給をさせるためについ水を飲ませようとしてしまいますよね。

しかし、無理に水や食べ物を与えようとすると、上手く飲み込むことができず誤嚥して肺に入ってしまうリスクがあります。

最悪の場合、誤嚥性肺炎を起こして状況が悪化する可能性があるため、注意が必要です。

愛犬・愛猫が自発的に飲みたい時だけ水皿を近くに置き、無理に口を近づけたり飲ませたりすることは避けましょう。

呼吸が苦しそうならすぐ病院へ

愛犬・愛猫がぐったりしている様子のほかに、呼吸の様子に異常がある場合は、急を要する状況である可能性があります。

呼吸が早い、または浅い、ゼーゼーしているなどの様子が見られる場合は、迷わずに動物病院に連絡し、すぐに受診することが大切です。

そのほか、以下のような様子が見られる場合は、受診を急いだほうが良いでしょう。

  • 発作を起こしている
  • 出血している
  • 吐血している
  • 体が冷たい
  • 粘膜の色が白い
  • 立てない

(参考文献:Side Effects of Pet Medications | PetMD

フィラリア予防薬で「ぐったり」してしまう主な原因

ここまでは、実際に愛犬・愛猫がぐったりしているときの対処法を解説しました。

では、なぜフィラリア予防薬を与えると、犬がぐったりしてしまうのでしょうか?

その理由は主に、

  • 薬の副作用
  • フィラリア感染犬への投与
  • 投薬に対するストレス

などが考えられます。

それぞれを詳しく見ていきましょう。

薬の副作用

フィラリア予防薬は一般的に、副作用が少ない安全性の高い薬といわれています。

私自身も、フィラリア予防薬を処方する中で、重篤な副作用を経験したことはあまりありません。

しかし、フィラリア予防薬に限らず、薬にはときどき副作用がみられます。

具体的には、

  • 元気がなくなる
  • 食欲がなくなる
  • 嘔吐や下痢が起こる
  • アレルギー反応が起こる

といった様子が見られることが少なくありません。

また、コリー犬種はフィラリア予防薬の一部の成分で副作用が起こりやすい場合があります。

(参考文献:Side Effects of Pet Medications | PetMD

(参考文献:Are there side effects to the medication used to prevent dog heartworms? | GeniusVets

(参考文献:What side effects can dogs experience during heartworm treatment? | Pet Reader

フィラリア寄生犬への投与による「ショック反応」

フィラリア予防薬を与える前には、フィラリアに感染していないか血液検査を行うことが一般的です。

しかし、もしフィラリアに感染している犬にフィラリア予防薬を投与してしまった場合、大量のミクロフィラリアが死滅する過程で、ショックのような反応を起こすことがあります。

この反応が強く現れた場合、フィラリア予防薬を与えた後に愛犬がぐったりしてしまう可能性があります。(参考文献:Keep the Worms Out of Your Pet’s Heart! The Facts about Heartworm Disease | FDA

「精神的ストレス」による沈鬱

愛犬・愛猫にフィラリア予防薬を与える場合に、無理やり口に押し込まないと与えられないケースも少なくありません。

その場合は一時的に、無理やり投薬されたことに対するストレスを感じることがあります。

それが原因でぐったりしているように見える場合は、フィラリア予防薬の影響よりも精神的な反応であることが考えられます。

動物病院に連絡・受診する時の伝え方

では、実際に愛犬・愛猫がぐったりして受診する場合、どのような点に注意すべきなのでしょうか?

まず、動物病院に連れて行く際は事前に電話をしましょう。

そうすることで、動物病院のスタッフが、到着後すぐに治療を始められるようになります。

また、動物病院が混雑していてすぐに診察ができない状況であれば、他の動物病院や救急病院を受診すべきか判断できます。

(参考文献:How to Transport a Dog to the Hospital if They’re Sick or Injured | akc.org )

受付に最初に伝えるべき一言

動物病院に到着した際は、愛犬・愛猫の状態や状況をスタッフに簡潔に伝えましょう。

特に、前述の急を要する症状がある場合は、そちらを優先的に伝えます。

具体的には、「フィラリア予防薬を投与した後からぐったりしていて、呼吸が苦しそうです。」といった伝え方が良いでしょう。

そのほか、

  • いつフィラリア予防薬を与えたのか?
  • どれくらいの量を与えたのか?
  • どのようなタイミングで与えたのか?
  • 併用している薬やサプリメントはあるのか?

といった情報も、診察の一助になる可能性があります。

持参するもの

愛犬・愛猫を動物病院に連れて行く際は、健康状態に関する情報をできる限り準備しておきましょう。

具体的には、

  • 与えたフィラリア予防薬のパッケージ
  • 与えた時刻や量を書いたメモ
  • 最近の食事内容や体調の記録
  • 最新のワクチン証明書
  • 投薬中の内服薬

などを持参しましょう。

また、逃走防止のためにリードや首輪、クレートなどの準備も必要です。

(参考文献:How to Transport a Dog to the Hospital if They’re Sick or Injured | akc.org

病院でよく確認されるポイント

診察が始まると獣医師は、

  • 呼吸の様子
  • 心拍数や心音
  • 意識レベル
  • 体温
  • 瞳孔の反応

などを確認することが一般的です。

また、吐き気や下痢の有無、直近の体調の変化などについても質問されることが多いです。

これらの情報から、緊急の治療が必要かどうかを判断し、治療が行われます。そのため、愛犬・愛猫の状況を正確に伝えることが大切です。

フィラリア予防薬の吸収時間は?

ここまでは、実際にフィラリア予防薬を与えたあとに、愛犬・愛猫がぐったりした場合の対処法について解説しました。

では、フィラリア予防薬は与えたあと、どれくらいで吸収され作用し始めるのでしょうか?

フィラリア予防薬は内服後、消化管から吸収されて血中に移行し、数時間で作用が始まることが一般的です。

ただし、

  • フィラリア予防薬の種類
  • 品種やペットの体調
  • 併用している薬

などによって、その時間が異なる場合があります。

また、フィラリア予防薬は長期に体内に留まることはないとされているため、ぐったりする様子が改善しない場合は、速やかに動物病院を受診することが大切です。

(参考文献:How Long Does Heartworm Medicine Stay in a Dog’s System? | Dog Discoveries

フィラリア予防薬は体重ギリギリでもあげて大丈夫?

では、副作用を避けるために、フィラリア予防薬は体重ギリギリで与えても問題ないのでしょうか?

一般的に、薬の量が多いと副作用が出やすく、少ないと出にくいと考えてしまいますよね。

しかし、フィラリア予防薬はペットの体重を正確に測って適切な量を与えることが重要です。

体重が適正範囲をギリギリ下回る量での投与は、十分にフィラリア予防を行うことができない可能性があります。

フィラリア予防薬で副作用がみられた場合は、獣医師に相談することを推奨します。投与する量を調節するのではなく、別のフィラリア予防薬への変更も検討されることがあります。

(参考文献:Medications to Prevent Heartworm Disease for Dogs | thesprucepets.com 

「フィラリア薬 ぐったり」に関するよくある質問

Q1. フィラリア予防薬を飲ませた直後に吐いてしまった場合はどうすればいいですか?

こちらはフィラリア予防に関して、私自身もよく受ける質問です。

フィラリア予防薬を飲ませた直後に嘔吐がみられた場合は、まずは愛犬の体調を確認しましょう。

ぐったりしている場合は、動物病院を受診した方が良いと考えられます。

また、吐物にフィラリア予防薬が含まれていないかも確認しましょう。

投与直後で吐物に薬が含まれている場合は、再度フィラリア予防薬を与える必要がある場合もあります。

そのときは一度、獣医師に確認をしたうえで判断しましょう。

(参考文献:Just gave my dog her first dose of heartworm medicine, and now she’s acting really lethargic—is this normal? | diavet.com

Q2. 散歩後にぐったりしてしまいました。薬との関係はありますか?

愛犬にフィラリア予防薬を与えた後、お散歩をしてぐったりしてしまった場合は、フィラリア予防薬の影響である可能性もあります。

しかし、お散歩の運動による疲労や熱中症などの複合的な要因も考えられるため、一概にフィラリア予防薬が原因とは言い切れません。

まずは愛犬を休ませて体調を確認し、フィラリア予防薬の副作用かどうか判断がつかないときは、動物病院に連絡して指示を仰ぎましょう。

もし呼吸や体温などに変化がある場合は、その原因にかかわらず早めに受診することが推奨されます。

(参考文献:Side Effects of Pet Medications | PetMD

Q3. 前回は問題なかったのに、今回はぐったりしてしまいました。何が違うのでしょう?

いつものフィラリア予防薬をいつも通りに与えたとしても、副作用が起こってしまうことがときどき見られます。

ペットの体調は日によって変わるためです。

そのため、今回はたまたま体調が優れなかった際にフィラリア予防薬を投与してしまい、副作用が出てしまった、というケースも考えられます。

しかし、繰り返してぐったりする様子がみられる場合は、フィラリア予防薬の変更を検討するべきかもしれません。

次回の投薬前に獣医師に相談しましょう。

(参考文献:Side Effects of Pet Medications | PetMD

【まとめ】フィラリア予防薬でぐったりした時は遠慮なく動物病院へ

今回は、フィラリア予防薬を与えた後にペットがぐったりしてしまう原因やその対処法について解説しました。

一般的に、フィラリア予防薬は副作用が少なく安全性の高い薬といわれています。

しかし、フィラリア検査を怠ったり、適切な投与量を守らなかったりするなど、適切な使用方法が守られなかった場合には予期せぬ副作用が起こることが考えられます。

フィラリア予防薬を与える際は自己判断せず、必ず獣医師に確認するよう心がけましょう。

また、もしフィラリア予防薬による副作用が起こった場合は、早めに動物病院へ相談し、受診することが大切です。

監修者コメント
監修者の写真

フィラリア予防薬は安全性が高く、私自身も使用する中で重篤な副反応を経験したことはありません。 多くの犬や猫で問題なく使われていますが、個体差や体調によって反応が異なることがあります。 また、一部の犬種では、フィラリア予防薬による副作用が起こりやすいことも知られています。 フィラリア予防薬を与える前に、あらかじめ正しい知識を覚えておくことも、愛犬・愛猫の健康を守るために重要なことです。 ぜひ今回の記事を参考に、愛犬・愛猫の日々の健康管理に役立てていただければ幸いです。

監修・うさパラ コンテンツ制作チーム

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