
美しい青い瞳に印象的なポイントカラー、スリムな体つきで、見る人を魅了するシャム猫。
世界的にも人気の高い猫種ですが、「性格が悪い」「飼いにくい」といった声を目にして、お迎えを迷っているのではないでしょうか。
シャム猫の寿命は15歳前後がひとつの目安とされることがあり、 一緒に暮らしていくためには見た目のかわいらしさや憧れだけでなく、その猫種ならではの特徴を知っておくことも大切です。
何も知らずにお迎えしてしまうと、「思っていたイメージと違った」「こんなに大変だと思わなかった」と後悔につながってしまうこともあります。大切な家族として迎えるからこそ、事前にシャム猫との暮らしをイメージしておきましょう。
この記事では、シャム猫の性格が悪いと言われる理由や、飼いにくいと言われる噂について解説します。
- シャム猫が性格悪いと言われる背景
- 飼いにくいと感じやすい場面
- シャム猫の魅力と向き合い方
【執筆】なっきー(ペット専門家・ライター)
ペットケアライター。犬猫に関する資格を多数保有するほか、海外のペット関連講座も複数修了。犬猫に関する記事の執筆・監修、ペット用品の商品開発アドバイスなどに携わる。現在も複数の愛犬と暮らしている。
目次
【結論】シャム猫は性格が悪い猫ではない
結論から言うと、シャム猫は、性格が悪い猫種と決めつける必要はありません。
シャム猫の性格が悪いと言われてしまうのは、猫種ならではの行動が誤解されやすいためです。
猫というと、ひとりを好み、自由気ままに過ごすイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。しかし、シャム猫は一般的な猫のイメージと違う点も多く、性格が悪いように感じられてしまうのです。
シャム猫は飼い主との関わりを好む猫種
実はシャム猫は、とても愛情深く、飼い主との関わりを好む傾向がある猫種です。
飼い主に対して強い信頼を寄せ、一緒に過ごす時間を大切にする傾向があります。
そのため、家族のそばにいたがったり、甘えたりする姿が見られることも珍しくありません。また、感情表現が豊かで、気持ちを鳴き声やしぐさで伝えようとする、愛らしい猫種なのです。
シャム猫の性格が悪いと言われる理由①声が大きくよく鳴く
シャム猫は、鳴き声が大きく、おしゃべり好きな猫として知られています。
シャム猫にしてみれば、飼い主とのコミュニケーションを取りたいだけですが、おしゃべり好きでよく鳴くので、落ち着いて過ごしにくいと感じることもあるでしょう。
特に、集合住宅では早朝や夜間の鳴き声が気になり、近隣への配慮が必要になることも珍しくありません。もちろん、声の大きさや鳴く頻度は個体差もありますが、こればかりは実際に一緒に暮らしてみないことにはわからないことです。
こうした鳴き声が目立つことが、困った行動として受け取られてしまうことがあります。
(参考文献:Classic markings and a friendly personality make Siamese cats an iconic breed|Petplan)
シャム猫の性格が悪いと言われる理由②「わがまま」に見えやすい
シャム猫は、遊びたい、かまってほしい、お腹が空いたなどの気持ちを、鳴き声やしぐさで積極的に示すため、わがままに見えてしまうことがあります。
シャム猫はとても賢く、自分の要求を通すために、さまざまな方法で飼い主にアピールすることも少なくありません。
おもちゃを持ってくる、作業中のパソコンの上に乗る、前足で触れてくるなど、飼い主の状況や反応をよく見て行動するため、ずる賢いように感じられることもあるでしょう。
こうした賢さゆえの行動が自己主張が強いように見え、性格が悪いという印象につながりやすくなっています。
シャム猫の性格が悪いと言われる理由③独占欲が強い
シャム猫は、自分が信頼した相手に強く懐く傾向があり、独占欲が強いことでも知られています。
そのため、飼い主がほかの猫や家族と関わっていると、嫉妬をして間に入ってきたり、自分にも注目してほしそうな様子を見せたりすることも珍しくありません。
また、抱っこや自分との遊びを優先してほしくて、飼い主の後をついて回ったり、強くアピールしてくることもあります。特に多頭飼いの環境では、ほかの猫との距離感に気をつかう必要も出てくるでしょう。
こうした飼い主への愛着の強さが、性格が悪いと受け取られてしまう理由のひとつです。
(参考文献:Siamese|PURINA)
シャム猫の性格が悪いと言われる理由④退屈やストレスが問題行動に出やすい
シャム猫は活発で遊び好きなので、運動不足や刺激不足などの状態が続くと、問題行動として表れやすくなります。
遊ぶ時間が足りなかったり、上下運動ができる環境が少なかったりすると、エネルギーを持て余し、落ち着きのない様子を見せることもあるでしょう。
また、シャム猫は繊細な一面もあるため、長時間の留守番や環境の変化、騒音などがストレスになることもあります。
退屈やストレスによって、室内を勢いよく走り回ったり、物を落とす、家具や壁で爪とぎをする、トイレ以外の場所で粗相をするなどの行動が見られることも少なくありません。
(参考文献:Environmental Enrichment for Indoor Cats|Compend Contin Educ Vet)
シャム猫の性格が悪いと言われる理由⑤気難しさが出ることがある
シャム猫は飼い主に愛情深い一方で、繊細さや警戒心の強い一面を持ち、気難しいと感じられてしまうこともあります。
引っ越しや模様替えなどの環境の変化に敏感で、慣れない状況では落ちつくまでに時間がかかることも珍しくありません。
また、知らない人が家に来たり、初対面の人が触ろうとすると、少し離れた場所から様子を見たり、場合によっては威嚇することもあります。
こうした慎重な行動が、「気難しい」「扱いにくい」と受け取られてしまい、性格が悪いという印象につながりやすくなっているのです。
シャム猫が飼いにくいと感じる場面
シャム猫が「性格が悪い」と言われてしまうのは誤解によるものですが、飼いにくいと感じる場面もあるのは事実です。
ただ、これはシャム猫ならではの特徴や、猫の習性が関係しています。ここでは、シャム猫が飼いにくいと感じる場面について知っておきましょう。
留守番時間が長い家庭では寂しさがストレスになりやすい
シャム猫は飼い主との関わりを好むため、留守番時間が長い家庭では寂しさがストレスになってしまうことがあります。
日中ほとんど構ってあげられない環境では、ストレスから問題行動を起こしたり、体調を崩してしまうことも少なくありません。
もちろん個体差はありますが、留守番時間を長くしないという生活は家庭によっては負担に感じられることもあるでしょう。
静かな生活を求める人には鳴き声が負担になる
シャム猫はおしゃべり好きでよく鳴くため、静かな生活を求める人にとっては、鳴き声が負担に感じられやすいでしょう。
特に在宅時間が長い人や集合住宅で暮らしている人は、鳴き声の大きさや鳴く頻度が気になる場面もあるかもしれません。
家で仕事をしている場合や、夜間に音が響きやすい住環境では、より注意が必要です。
小さな子どもがいる家庭では接し方に注意
シャム猫に限らず、 猫は自分のペースを乱されることが苦手なため、小さな子どもがいる家庭では接し方に注意が必要です。
子どもは猫の習性を理解できず、しつこく触ったり、寝ているところを起こしてしまうなどして、シャム猫を怒らせてしまうこともあります。
子どもと猫の距離感に気を配る必要があるため、大変さを感じることもあるでしょう。
シャム猫の性格と魅力
シャム猫は、行動の一部だけを切り取られて「性格が悪い」「飼いにくい」と言われてしまうことがありますが、実際には魅力がたくさんある猫種です。
ここでは、シャム猫の性格や魅力について見ていきましょう。
飼い主への愛情が深く、人懐っこい
シャム猫は飼い主への愛情が深く、とても人懐っこい猫種です。信頼した相手には、べったりと甘えることも少なくありません。
また、家族の行動や声にもよく反応し、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿も魅力です。
信頼関係を築きやすく、いつもそばで寄り添ってくれる存在として、かけがえのないパートナーになってくれるでしょう。
知的で学習能力が高い
シャム猫は知能が高く、周囲の状況や飼い主の行動をよく観察している猫種です。
また、学習能力も高いため、自分の名前を覚えたり、教えれば犬のように投げたおもちゃを取ってきてくれることもあります。
かくれんぼや知育玩具など、頭を使う遊びとも相性がよく、一緒に遊ぶ楽しさを感じやすいのもシャム猫ならではです。
好奇心旺盛で遊び好き
シャム猫は好奇心旺盛で活発なため、室内のさまざまなものに興味を示し、ひとり遊びを見せてくれるでしょう。
くるくると変わる表情やしぐさは、見ている飼い主を自然と笑顔にしてくれます。
その姿をそばで見守れることも、シャム猫と暮らす大きな楽しみです。家の中に明るい雰囲気を運んでくれる存在になるでしょう。
「シャム猫 性格 悪い」に関するよくある質問
Q1.シャム猫は一人暮らしや共働きでも飼えますか?
一人暮らしや共働きでもシャム猫を飼うことはできますが、長時間の留守番が日常的にある家庭では、慎重に検討したほうがよいでしょう。多くの猫は留守番を得意としますが、シャム猫は飼い主との関わり合いを大切にするため、ひとりで過ごす時間が長いとストレスや体調不良につながることもあります。特に、毎日帰宅が遅い、出張や外出が多いなど、シャム猫と向き合う時間が十分に取れない場合は注意が必要です。
Q2.シャム猫は初心者には飼いにくいですか?
シャム猫は賢く、飼い主に対して愛情深く忠実なため、特徴を理解して準備できる人であれば、初心者でも一緒に暮らせる可能性があります。ただし、長時間の留守番が多い家庭や、静かな生活を求める人には向いていません。シャム猫をお迎えしてから生活リズムを変えるのは簡単ではないため、事前にどれくらい一緒に過ごせるか、鳴き声に対応できる環境かを考えておく必要があります。シャム猫の特徴を理解して準備できる人であれば、初心者でも良い関係を築きやすい猫種です。
Q3.シャム猫はうるさい猫ですか?
シャム猫は、比較的よく鳴く猫種なうえ、鳴き声も大きめなので、人によってはうるさいと感じることもあるでしょう。また、早朝や夜間に鳴くことがあると、家族の睡眠や生活リズムに影響する場合もあります。もちろん、鳴き声の大きさや鳴く頻度には個体差があるため、一括りにすることはできません。とはいえ、猫が鳴くときは何らかの理由があり、体調不良が隠れていることもあることを覚えておきましょう。
【まとめ】性質を正しく理解すれば、シャム猫はこれ以上ない最高のパートナーになる
シャム猫は「性格が悪い」「飼いにくい」と言われることもありますが、その多くはシャム猫ならではの特徴が誤解されているものです。
実際は、シャム猫は愛情深さや賢さ、感情表現の豊かさなど、魅力がたくさんあります。
そもそも、手のかからない猫は存在しません。シャム猫に限らず、どの猫でもその子に合った環境づくりや接し方が必要です。
シャム猫の性質を正しく理解し、その子に合った向き合い方ができれば、最高のパートナーとなってくれるでしょう。
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監修・うさパラ コンテンツ制作チーム