2026/02/20
猫が大きな声で鳴き続けると、飼い主としては心配になると同時に、精神的につらくなってきますよね。
大切な愛猫のはずなのに、「うるさい」「いい加減にして」と思ってしまうこともあるでしょう。
特に夜鳴きや早朝の鳴き声が続くと、睡眠不足からノイローゼのようになってしまう飼い主さんも珍しくありません。
しかし、「うるさい」と感情的に対応してしまうと、かえって悪化してしまうこともあります。
また、猫が鳴くことには必ず理由がありますが、中には飼い主さんの反応がきっかけで過剰に鳴いてしまっている場合もあることをご存知でしょうか。
そこでこの記事では、猫がうるさい時に黙らせる方法や、ノイローゼにならないための対処法について解説します。
ただし、体調不良や痛みをやわらげるために鳴いている可能性もあるため、まずはどこかに異常がないか確認してみましょう。
目次
結論:「反応すると学習されて悪化」しやすい
鳴いたことに対して飼い主さんが反応すると、猫は「鳴けばかまってもらえる」「要求が通る」と学習して、悪化しやすくなります。
愛猫が鳴くたびに声をかけたり、うるさいから黙ってもらおうとご飯やおやつを与えたりしていませんか?
猫は学習能力が高いため、どうすれば飼い主さんにかまってもらえるかがわかれば、その行動を繰り返す傾向にあります。
そのため、鳴き声そのものを止めるより、鳴いても意味がないと理解してもらうことが大切です。
あわせて、なぜ鳴くのかの原因を考え、適切に対処してあげることも忘れてはいけません。
猫がうるさい時に黙らせる方法①刺激を増やさない
猫が鳴いている時に大声で叱ったり、慌てて抱き上げたりして刺激を与えないようにしましょう。
刺激は猫の興奮を高めてしまうことがあり、逆効果になってしまいます。
猫が鳴いている時は、テレビの音量を下げる、照明を落とす、人の出入りを控えるなど、刺激を減らす工夫をしてあげると猫も落ち着きやすくなりますよ。
特に夜間は光や物音が刺激になりやすいため、静かな環境を意識してあげることも大切です。
また、猫は暗くて狭い空間に入ると気持ちが落ち着き、おとなしくなることも珍しくありません。
自由に出入りできる、愛猫だけの狭い場所を用意してあげるといいでしょう。
(参考文献:Light quality and time in shelter modulate behavior and cortisol in the domestic cat (Felis catus))
猫がうるさい時に黙らせる方法②反応しない
猫が要求によって鳴いている時は、反応しないようにしましょう。
目を合わせない、声をかけない、触らない、要求に応えないといった姿勢を一貫して続けることで、猫は鳴いても意味がないと分かっていきます。
その際、途中でうるさいからと要求に応えてしまうと、「粘れば通る」と学習されてしまうので注意が必要です。
また、家族全員で対応を統一することも忘れてはいけません。
最初は一時的に鳴きが強くなることもありますが、これは自然な反応です。
反応しないことを続けていくことで、徐々に鳴くことも減っていくでしょう。
(参考文献:Operant control of vocal behavior in the cat1)
猫がうるさい時に黙らせる方法③静かになった瞬間だけ、さりげなく褒める
猫に静かにしてもらいたい時は、鳴いている最中ではなく、静かになった瞬間だけさり気なく褒めることも大切です。
数秒でも鳴きが止まったら、すかさず優しく名前を呼んだり、撫でてあげましょう。
褒めることで猫に、「静かにしているほうが良いことがある」と学習してもらうことができます。
ただし、このタイミングで大げさに褒めすぎると興奮させてしまい、鳴きにつながってしまうので、「さりげなく」がポイントです。
もちろん、鳴いている時に褒めてしまうと逆効果になるため、タイミングには十分に注意しましょう。
猫がうるさい時に黙らせる方法④短時間の遊びでクールダウンさせる
猫は興奮やストレスで鳴いていることもあるため、短時間の遊びで気分を切り替えてあげましょう。
もちろん、鳴いている最中では逆効果になってしまうので、静かになったタイミングで行うことが大切です。
ポイントは長時間遊ぶことではなく、5分や10分でも集中して体を動かしてもらうこと。
短時間の遊びは、鳴くことに向いていた猫のエネルギーを別の行動に向けられるため、クールダウンに役立ちます。
また、遊びで満足感が得られれば、その後は落ち着いて過ごしやすくなるでしょう。
猫がうるさい時に黙らせる方法⑤就寝直前の「夜食」で満腹にして眠気を誘う
猫が夜間や早朝に鳴いている時は、空腹が原因のこともあるため、就寝直前に夜食を与えてみましょう。
特に夜ご飯から朝ご飯までの時間が長いと、夜中にお腹が空いて目が覚めやすくなり、鳴いてご飯を要求することもあります。
愛猫の1日の給餌量の範囲の中で夜食分に回したり、夜ご飯の時間をずらしてみたり、自動給餌器を活用するといいでしょう。
また、パッケージに書かれている給餌量を与えている場合、食事量そのものが足りていないことも少なくありません。
愛猫に適切な給餌量はどれくらいなのか、1度獣医師に相談することをおすすめします。
夜鳴き・朝鳴きを減らす鉄板ルーティン
猫の夜鳴きや朝鳴きを減らすためには、その場しのぎではなく毎日の生活リズムを整えてあげることが大切です。
ここでは、夜鳴き・朝鳴きを減らす鉄板ルーティンについて見ていきましょう。
夕方〜夜の「狩り遊び」
猫は、薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)という習性があるため、夕方から夜にかけて狩り遊びをさせてあげましょう。
薄明薄暮性とは、日が沈むころや日が昇るころに活発になる性質のことです。
この時間帯にしっかり狩猟本能を満たしてあげることで、満足感が得られやすく、夜鳴きや朝鳴きを防ぎやすくなります。
遊びの後に給餌
遊びの後に、少量でもご飯を与えましょう。
猫は本来、獲物を狩り、それを食べてから寝るという行動サイクルを持っています。
この順番を再現してあげることで、食べた後に休むという流れを作りやすくなります。
毎日同じような時間帯に行うことで生活リズムが整い、夜鳴きや朝鳴きを減らすことにつながるでしょう。
(参考文献:Comparison of Locomotor and Feeding Rhythms between Indoor and Outdoor Cats Living in Captivity)
日中の寝すぎない
日中に適度な遊びや声かけを行い、猫が寝すぎないようにしましょう。
昼間に長時間眠ることは、夜に目が冴えて鳴きやすくなる原因になりかねません。
もちろん、猫は1日14~16時間程度の睡眠時間を必要とするため、起こしすぎてもストレスとなってしまうので注意が必要ですが、適度に起きている時間を作ってあげましょう。
飼い主がノイローゼにならないための対処法
猫がうるさいと感じるほど鳴く状態が続くと、精神的にも追い詰められてノイローゼになってしまう飼い主さんも珍しくありません。
鳴きに困って、手放す選択をする人もいます。そうならないためにも、ノイローゼにならないための対処法を知っておきましょう。
同居人がいる場合の分担
同居人がいる場合は、猫の対応を交代制にするなど役割を分担することをおすすめします。
一人で抱え込んでしまうと、心に余裕がなくなりやすくなります。その結果、猫がさらに鳴くという悪循環に陥ることも少なくありません。
夜間だけ、早朝だけのように時間帯で分けておくだけでも、精神的な負担が軽くなるでしょう。
猫は困らせたいのではないと理解する
猫が鳴くときは必ず理由があり、飼い主さんを困らせたいわけではないことを理解してあげましょう。
猫は、発情期による本能的なものから、不安やストレス、空腹、体調不良や痛みなど、鳴くことでしか訴えることができません。
どうして鳴いているのかを考えることは、鳴きを減らすことにもつながります。
耳栓を使用する
どうしても猫の鳴き声が気になるときは、耳栓を使用しましょう。
最近は音を遮断するドーム型枕なども販売されているので、耳栓とあわせて使うことでより鳴き声が気にならなくなります。
短時間でも自分の睡眠時間を確保できれば、心と体の疲れを和らげることができ、気持ち的にも余裕が生まれるでしょう。
「猫 うるさい 黙らせる」に関するよくある質問
Q1. 猫がうるさい時に言ってはいけない言葉は?
猫がうるさく鳴いていても、「うるさい」「あっち行って」「嫌い」など、否定的な言葉を口に出してはいけません。猫は人間の言葉すべてを理解することはできませんが、単語であれば理解できると考えられています。また、飼い主の声のトーンから敏感に感情を察知できるとも言われているため、否定的な言葉は猫に大きなストレスをかけてしまう可能性があります。ストレスがかかれば、鳴きがますます強くなることもあるので注意しましょう。
Q2. 飼い猫がうるさいけど嫌われている?
飼い猫がうるさいからといって、嫌われているわけではありません。むしろ、信頼できる相手だからこそ、鳴いて要求や気持ち、状態を伝えようとしているのです。猫は本来、自分の居場所を外敵に察知されないように声を出すことを避ける動物です。だからこそ、愛猫がなぜ鳴いているのかの原因を探り、原因に合わせて対処してあげましょう。猫が鳴けるのは、安心できる環境にいる証なんですよ。
Q3. 猫がうるさい時の猫の気持ちは?
猫がうるさい時は、基本的に何かに「気づいてほしい」という気持ちです。猫が鳴く理由はさまざまですが、今の状態を伝えるための手段として鳴いています。猫に気持ちを直接聞くことはできませんが、「どうして気づいてくれないの?」と思っているかもしれませんね。猫にとって鳴くことは大切な意思表示であり、言葉の代わりとなるコミュニケーション手段のひとつです。まずは困っている原因を考えてあげることが大切です。
【まとめ】猫を「黙らせる」魔法のスイッチはないが、「環境作り」で必ず改善する
猫がうるさく鳴いていても、一瞬で黙らせる魔法のスイッチはありません。
しかし、どうして鳴いているかその原因を考え、先回りして対処してあげたり、反応の仕方や生活リズムを整えてあげることで、鳴くことを減らすことは可能です。
猫は、叱っても鳴き止むわけではありません。大切なのは叱ったり罰を与えることではなく、静かにしていたら良いことがあると学習してもらうことです。
すぐに変化が出るわけではありませんが、焦らずゆっくりと猫のペースに合わせながら改善を目指しましょう。
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監修・うさパラ コンテンツ制作チーム