猫は自由気ままでマイペース、犬は人懐っこく飼い主に忠実、そんなイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。
実際、猫は気が向いたときにしか甘えないツンデレな個体が多い一方で、犬は飼い主のあとをついて歩いたり、常にかまってアピールしたりとわかりやすい愛情表現を見せることが多いです。
しかし、猫の中にも犬みたいな行動を見せる猫もいます。
猫の良さと犬の良さをあわせ持った猫は、猫好きだけど犬のようなコミュニケーションを取りたい人にとって、魅力的に感じられるでしょう。
とはいえ、犬みたいな猫と言われる猫種がわからないと、どんな猫をお迎えしていいか悩んでしまいますよね。
そこでこの記事では、犬みたいな猫と言われる猫種の特徴や性格について解説します。
目次
「犬みたいな猫」と言われるのはどんな性格?
犬みたいな猫と言われるのは、人との関わりを好み、愛情表現がわかりやすい性格の猫です。
たとえば、名前を呼ぶと反応する、遊びに積極的に付き合う、甘えてそばにいたがるといった行動が挙げられます。
猫は誰かに従うという習性がなく、しつけがとても難しいとされていますが、犬みたいな猫の中にはしつけや芸を覚えてくれる猫も珍しくありません。
また、来客やほかの動物とも比較的仲良くできる猫も犬っぽいと感じられやすいでしょう。
もちろん猫の性格には個体差があるため、必ずしもこうした行動が見られるわけではありませんが、猫種ごとに傾向はありますよ。
犬みたいな猫と言われる猫種①ラグドール
ラグドールは、穏やかで人懐っこく、犬みたいな猫としてよく挙げられる猫種です。
とても賢く、訓練を行えば物を取ってきてくれたり、名前を呼んだら来てくれるようになることも珍しくありません。
飼い主が帰宅すれば出迎えてくれたり、そばに寄り添ってくるなど、猫と犬の良さをあわせ持ったような魅力があります。
子どもやほかの動物とも仲良くなれるため、多頭飼いや家族みんなで猫とふれあいたい家庭にも向いているでしょう。
(参考文献:Ragdoll|CFA)
犬みたいな猫と言われる猫種②メインクーン
メインクーンは、大型で堂々とした見た目とは反対に、やさしくフレンドリーな性格で知られる猫種です。
賢く従順で、飼い主の後をついて回って部屋から部屋を移動したり、飼い主の手伝いを喜んでしてくれたりと、その姿を犬みたいに感じる人も少なくありません。
ほとんどの人と仲良くなれるのはもちろん、一緒に暮らす猫や犬、他の動物ともうまくやっていけます。
いたずら好きな一面もありますが、それもまた愛らしい魅力のひとつでしょう。
(参考文献:Maine Coon|The International Cat Association)
犬みたいな猫と言われる猫種③サイベリアン
サイベリアンは、ふわふわの被毛とがっしりした体つきが特徴の猫種です。
非常に活発で遊ぶことが大好きですが、飼い主のそばで過ごしたり、あとをついて歩いたりすることも同じくらいに好きという性格でも知られています。
寒い日には飼い主に寄り添って過ごすこともあり、人との距離が近い猫種といえるでしょう。
べったり甘えるだけでなく、家族との時間を楽しみにしながら落ち着いて待てるところも、犬っぽいと感じられる理由です。
(参考文献:Siberian|The International Cat Association)
犬みたいな猫と言われる猫種④アビシニアン
アビシニアンは、ワイルドな見た目が魅力の、好奇心旺盛で活発な性格の猫種です。
周囲の環境に強い関心を示し、寝ているとき以外は動き回っていることも多いため、長時間ひざの上で甘えるタイプではないでしょう。
しかし、愛情や注目を求める気持ちは強く、長時間ひとりで過ごすのはあまり得意ではありません。
おもちゃ遊びや日々のやり取りを通して飼い主と関わることを好み、家族と一緒ににぎやかに過ごしたいタイプです。
(参考文献:Abyssinian|CFA)
犬みたいな猫と言われる猫種⑤ソマリ
ソマリは、ふわっとした長めの被毛としっぽが印象的な、明るく活発な猫種です。
好奇心が強く、遊ぶことや動き回ることが大好きで、家の中でも存在感を発揮しやすいでしょう。
静かに寄り添うというより、飼い主のしていることに関わったり、遊びを通してやり取りしたりするのを好むタイプです。
頭突きや前足で揉むしぐさを見せるなど、甘え方がわかりやすい一面もあり、犬みたいな反応のある暮らしを楽しみたい人にも向いています。
(参考文献:Somali|CFA)
犬みたいな猫と言われる猫種⑥ベンガル
ベンガルは、野性味のある見た目が印象的な一方で、非常に頭のよい猫種です。
社交的で人懐っこく人との関わりにも積極的で、飼い主と一緒に遊ぶことを楽しんだり、呼びかけに反応したりする子も少なくありません。
もちろん、活発な子もいれば内向的で静かな生活を好む子もいますが、いずれも飼い主に忠実で愛情深い性格です。
そのため、猫らしい自由さがありながらも、犬のように一緒に暮らす楽しさを感じやすい猫種といえるでしょう。
(参考文献:Bengal|The International Cat Association)
犬みたいな猫と言われる猫種⑦バーミーズ
バーミーズは、人と一緒に過ごすことが大好きな、甘えん坊の猫種です。
マジックテープのように飼い主にぴったりとくっついていたがることから、「ベルクロ猫」と呼ばれることもあります。
飼い主のそばにいることを好み、部屋を移動すると後をついてきたり、ひざの上でくつろいだりすることも珍しくありません。
また、犬みたいに「取ってこい」を覚え、投げたおもちゃを取りに行って持ってきてくれる子もいます。
ひとりで過ごすより、家族と一緒にいたい犬みたいな猫です。
(参考文献:Burmese|CFA)
犬みたいな猫と言われる猫種⑧シャム(サイアミーズ)
シャム(サイアミーズ)は、人とのコミュニケーションをとても好む猫種です。
鳴き声やしぐさで気持ちを伝えるのが得意で、飼い主に話しかけるように鳴いたり、身振り手振りが見られることもあるでしょう。
また、人への関心が強く、あとをついて回ったり、そばで過ごしたがったりと、ひとりの時間が長すぎる環境はあまり得意ではありません。
とても甘えん坊で、飼い主の行動に積極的に関わりたがる一面があります。
(参考文献:Siamese|CFA)
犬みたいな猫と言われる猫種⑨アメリカンショートヘア
アメリカンショートヘアは、忠実で愛情深く、人と一緒にいることが好きな猫種です。
温厚で穏やかな性格で、子どもから高齢者まで幅広い年代と仲良くすることができるため、さまざまな家庭環境に適応しやすいとされています。
人との触れ合いや家族とのにぎやかな生活を好み、家族の一員としてほどよい距離感で寄り添ってくれるでしょう。
ただし、賢く好奇心旺盛なので、何かに夢中になると周囲が見えなくなってしまうこともあります。
(参考文献:American Shorthair|The International Cat Association)
犬みたいな猫と言われる猫種⑩マンチカン
マンチカンは短い足が特徴的ですが、好奇心旺盛でとても活発な猫種です。
甘えん坊で人懐っこい性格は、犬みたいと言われることも少なくありません。
飼い主の後をついて回ったり、膝の上に乗ったり、一緒に寝たりと、人と密に関わりながら過ごすことを好みます。
また、社交的で子どもや他の犬や猫とも比較的仲良くすることができるほか、見知らぬ人に対してもフレンドリーに接してくれるため、犬みたいな親しみやすさを感じやすいでしょう。
(参考文献:Munchkin|The International Cat Association)
「犬みたいな猫」に関するよくある質問
Q1.犬みたいな猫は本当にしつけしやすいですか?
性格には個体差があり、犬みたいな猫だからといって必ずしもしつけしやすいとは限りません。もともと猫は単独で狩りをする動物としての性質が強く、犬のように人の指示に従うことを前提に関係を築いてきた動物ではありません。そのため、しつけも「従わせる」というより、猫が自分からその行動を取りたくなるように教えることが大切です。トレーニングを楽しめることもありますが、犬のしつけと同じようには考えないようにしましょう。
Q2.人懐っこい猫に育てるにはどうしたらいいですか?
人懐っこい猫に育てるには、子猫の頃から人と過ごす時間を安心できるものにすることが大切です。無理に抱っこしたり構いすぎたりするのではなく、猫のペースに合わせてやさしく声をかけ、遊びやおやつを通して「人といると心地よい」と感じてもらいましょう。また、静かに過ごせる場所を用意し、嫌がるサインを見逃さないことも重要です。ただし、もともとの猫の性格によって、人との距離感には差があることは理解しておく必要があります。
Q3.犬みたいな猫は、お散歩(リード歩行)もできますか?
お散歩(リード歩行)ができる子もいます。ただし、すべての猫に向いているわけではありません。猫は犬と違って外の刺激に敏感なことも多く、無理に連れ出すとかえってストレスになることがあります。そのため、まずは室内でハーネスに慣らし、嫌がらないか様子を見ながら少しずつ練習することが大切です。外に出る場合も、車や大きな音、人通りの多さなど周囲に配慮し、猫が安全に歩ける環境を選びましょう。
【まとめ】犬みたいだなと感じる猫との生活を楽しもう
犬みたいな猫には、人との距離が近く、日々のやり取りを楽しみやすいという魅力があります。
とはいえ、同じ猫種でも性格や接し方には差があるため、「犬みたい」と感じるかどうかは実際の暮らしの中で変わってくるでしょう。
猫はもともと単独行動を習性とする動物です。
犬みたいな猫とはいえ、猫であることには変わらないため、犬と同じようなコミュニケーションを求めるのではなく、その子の性格やペースを尊重することが大切です。
無理に甘えさせたり、常に人と関わることを求めたりせず、安心して過ごせる距離感を守ってあげましょう。
関連記事
-
-
猫が背中に乗る理由5選!愛猫の心理状態についてわかりやすく解説
猫と暮らしていると、愛猫が突然背中に乗ってくることがありますよね。 本を読んでいるとき、パソコンを触っているとき、くつろぎながらテレビを見ているときなど、猫がよじ登ってきたり、思い切りジャンプして乗っ …
-
-
【獣医師監修】猫のダウン症とは?症状や顔つきで分かるのか解説
子猫を迎えたとき、周りの猫と比べて成長が遅く感じられると、心配になりますよね。 そんなとき、 「何か生まれ持ったトラブルがあるのでは?」 「動物病院を受診した方がいいのかな?」 「猫にダウン症ってある …
-
-
スコ座りとは?スコティッシュフォールドの病気という噂について
猫が後ろ足を前に投げ出し、まるで人のように座る姿。 「おじさんみたいで可愛い!」と微笑ましく思う反面、「足は痛くないのかな?」 「何か病気のサイン?」と不安になり、「スコ座り」について検索された方も多 …
-
-
猫は一緒に寝る人を選ぶ?一緒に寝るようになった理由や寝る位置が持つ意味について
「猫 一緒に寝る人 選ぶ」で検索しているあなたは、きっと“なぜ自分じゃなくて家族と寝るの?”というモヤモヤを抱えているはずです。 結論から言うと、猫は“えこひいき”ではなく、安心できて快適で、予測でき …
-
-
飼い猫30匹に好まれたとは?インターネットで噂される都市伝説について
「飼い猫30匹に好まれた」というフレーズを耳にしたとき、あなたは何を想像しますか?愛猫家にとって、猫に好かれることはこの上ない幸せのはず。 しかし、この言葉がネット上で「検索してはいけない」と警告され …
犬みたいな猫を求める人は、猫の見た目や飼いやすさに魅力を感じながらも、犬のように距離が近く、反応のわかりやすい関係を望んでいることが多いでしょう。ただし、どれだけ人懐っこい猫でも、猫は猫。犬のような従順さを期待しすぎるのではなく、猫ならではの習性や個性も理解したうえで迎えることが大切です。人との関わりを好む猫ほど、退屈や留守番、刺激不足の影響を受けやすいこともあります。その猫に合った過ごし方を考えてあげてくださいね。
監修・うさパラ コンテンツ制作チーム