2025/08/18

春から秋にかけて、ペットと暮らすうえで気をつけたいのが「ダニ」です。
ダニは目に見えにくい存在ですが、人やペットに健康被害を与えることもあり、注意が必要です。
日頃からダニ対策を行うことで、被害のリスクを減らしていきましょう。
ダニは世界で数万種以上が知られており、日本にも1,000種以上が生息しているとされています。
そのなかでも家庭内や屋外で問題になるのは、ごく一部の「血を吸うダニ」や「アレルギーの原因となるダニ」です。
この記事では、ダニの種類と特徴、人やペットを刺すダニ、ダニが原因となるトラブルやダニ駆除・対策についてまとめました。
目次
ダニの種類と特徴
主なダニの種類
種類 | 主な寄生・生息先 | 特徴 |
---|---|---|
ヒゼンダニ | 人の皮膚 | 疥癬の原因。強いかゆみを引き起こす。 |
マダニ | 野外の草むら、動物 | 吸血性。人やペットに寄生する。感染症を媒介することも。 |
チリダニ | 布団、カーペットなど | ヒョウヒダニともいわれ、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患の原因になりやすい。 |
ツメダニ | 布団や畳など | ペットに寄生すると、フケや痒み、脱毛などの原因となる。人を刺すこともある。 |
ダニの基本情報
- 大きさ:0.2~1mm程度の微小なものが多く、肉眼では見えにくい
- 活動時期:特に梅雨から夏(6〜9月)にかけて活発
- 生息場所:布団、畳、カーペット、ソファ、草むら、ペットの体など
- エサ:
- 屋内ダニ:フケや食べかす、カビなどを食べる
- マダニなどの吸血性ダニ:動物や人の血を吸う
人を刺すダニとは?
人を刺すダニには主にマダニやツメダニが知られています。
刺されると赤く腫れ、かゆみや痛みが生じるほか、マダニの場合は重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの感染症を媒介することもあるため、注意が必要です。
被害を防ぐためには、日常的なダニ対策が欠かせません。
ペットを刺すダニとは?
野外で犬や猫が草むらを歩くことで、体にマダニが付着することがあります。
マダニは吸血時に数日間皮膚に留まるため、早期に発見・マダニ駆除することが重要です。
また、ヒゼンダニによる疥癬(かいせん)は、強いかゆみや皮膚トラブルの原因になります。
ダニが原因となる病気
人間に見られる主な例
- ダニ刺症(刺咬症):かゆみ、腫れ、水ぶくれなど
- アレルギー性鼻炎・喘息・アトピー性皮膚炎:ハウスダスト(ダニの死骸・フン)が原因となることも
- SFTS(重症熱性血小板減少症候群):マダニが媒介するウイルス感染症。
致死率が高く注意が必要
ペットに見られる主な例
- 犬猫のダニ症(疥癬やアトピー性皮膚炎):強いかゆみ、脱毛、皮膚の炎症
- 貧血や体力低下:マダニが大量寄生した場合
- ダニ媒介性感染症:例)バベシア症(犬)、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
部屋にダニが出てしまったら?
- 掃除と洗濯の徹底:寝具・カーペット・ソファなどをこまめに洗浄してください。
- 換気と除湿:ダニは湿気を好むため、風通しを良くしてください。
- ペットのケア:異常がある場合は獣医師の診断を受けてください。
- 屋外対策:草むらでの散歩後はブラッシングや体表の確認をしてください。
犬や猫と暮らしている方は、マダニ駆除薬の比較ページも参考にしてください。ペットごとに選び方のポイントが異なるため、事前の情報収集が大切です。
もしダニに噛まれたら?
- 無理に引き抜かない:特にマダニは一部が皮膚に残ることがあるため、医師の処置が望ましいです。
- 皮膚の異常が続く場合:皮膚科を受診しましょう。
- ペットが痒がるとき:自己処置せず、獣医師に相談をしてください。
ダニとノミの違い
項目 | ダニ | ノミ |
---|---|---|
大きさ | 種類によるが0.2〜1mmほどが多い | 1〜3mm(肉眼で見える) |
活動場所 | 畳、布団、カーペット、草むらなど | ペット、布団、床、草むらなど |
吸血対象 | マダニは吸血するが、屋内ダニは吸血しない場合が多い | 動物、人 |
噛み跡の特徴 | 赤く腫れ、かゆみや痛みが残ることも | 点状に腫れる、強いかゆみ |
移動性 | 歩行が中心で動きは遅い | 跳ねるように移動 |
まとめ
ダニは種類によって人やペットにさまざまな影響を及ぼします。
目に見えないことが多いため、知らず知らずのうちに被害が広がってしまうことも。
特に梅雨〜夏場にかけては、ダニ対策や早期発見を意識することが大切です。
うさパラでは犬猫用のノミ・ダニ対策グッズをまとめて比較した『おすすめ商品比較 ノミ・ダニ対策グッズ』のページもご用意していますのでダニ対策グッズ選びの参考にしてみてください。

正しい知識を持ち、日頃からダニ対策ができる環境を整えておくことで、大切なペットと家族の健康を守ることにつながります。
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