2025/12/26
「猫との暮らしは幸せなはずだったのに、現実は…」「こんなに大変だとは思わなかった」。
特に初めて猫を迎えた方や、一人暮らしの方は、その負担を一人で抱え込み、「育猫ノイローゼ」に陥ってしまうことも。
この記事では、多くの飼い主さんが直面する「後悔の理由」を具体的に挙げながら、獣医師の視点で、その悩みを解決するための実践的な対処法を解説します。
【監修】うさパラ コンテンツ制作チーム
犬猫ペットのお薬通販輸入代行うさパラのコンテンツ制作チーム。専門知識を活かし、正確で分かりやすい情報発信を心がけています。 薬剤師 ・獣医師が在籍。
目次
- 【結論】「猫 飼うんじゃなかった」の後悔は準備と運用で大幅に減らせる
- 「猫 飼うんじゃなかった」と思う理由①爪とぎ問題
- 「猫 飼うんじゃなかった」と思う理由②夜中の大運動会
- 「猫 飼うんじゃなかった」と思う理由③思ったより懐かない
- 「猫 飼うんじゃなかった」と思う理由④トイレの砂の飛び散り
- 「猫 飼うんじゃなかった」と思う理由⑤部屋中が毛だらけ
- 「猫 飼うんじゃなかった」と思う理由⑥旅行や急な外泊ができなくなる
- 「猫 飼うんじゃなかった」と思う理由⑦ワンオペ(一人)の現実
- 「猫 飼うんじゃなかった」と思う理由⑧経済的負担
- 「猫 飼うんじゃなかった」と思う理由⑨想像と違う
- 「猫 飼うんじゃなかった」と思う理由⑩におい
- ノイローゼになる前の対処法
- 「猫 飼うんじゃなかった」に関するよくある質問
【結論】「猫 飼うんじゃなかった」の後悔は準備と運用で大幅に減らせる
猫との生活で生まれる後悔の大半は、猫の習性に対して住環境(爪とぎの場所、トイレの数、安全な遊び場)や、日々の過ごし方(遊びの時間、留守番のさせ方、医療費の備え)が整っていないことに原因があります。
猫の本能を理解し、先回りして環境を整えることで、問題行動の多くは予防・改善が可能です。
例えば、爪とぎは猫の数+1個を通り道に置く、トイレの砂は深く(5〜7cmにする、週に合計150分(例:1日15分×2回)は本気で遊んであげる、といった具体的な対策が有効です。
(参考文献:How Often Should You Play with Your Cat?|American Animal Hospital Association)
「猫 飼うんじゃなかった」と思う理由①爪とぎ問題
猫にとって爪とぎは、爪の手入れだけでなく、マーキングやストレス発散のための本能的な行動です。
これを禁止することはできません。
大切なのは、壁や家具よりも魅力的な爪とぎ場所を用意すること。
猫が通りかかる場所や、今まさに傷が入っている場所のすぐ近くに、麻縄や段ボールなど、素材の違う爪とぎを複数設置するのが成功のコツです。
「猫 飼うんじゃなかった」と思う理由②夜中の大運動会
猫は本来、明け方や夕暮れに活発になる動物です。
日中のエネルギーが有り余っていると、飼い主が寝静まった夜中に爆発し、騒音トラブルの原因になります。
対策は、寝る前にあります。おもちゃで本気で遊んで(狩りをさせて)疲れさせ、その後ごはんを与えることで、猫は満足して朝までぐっすり眠ってくれるサイクルが作れます。
「猫 飼うんじゃなかった」と思う理由③思ったより懐かない
「猫はもっと甘えてくれると思ったのに」という期待とのギャップも、後悔の原因になります。
猫の信頼関係は、時間をかけて築かれるものです。
無理に抱っこしたり追いかけたりせず、まずは同じ部屋で静かに過ごし、あなた自身が「安全な存在」であると認識してもらうことから始めましょう。
ごはんをあげる人を一人に決め、良い経験と結びつけるのも有効です。
「猫 飼うんじゃなかった」と思う理由④トイレの砂の飛び散り
猫はキレイ好きな動物で、排泄後はしっかり砂をかいて隠そうとします。
そのため、どうしても砂は飛び散ります。
縁の深い(ハイウォール)トイレに変えたり、トイレの出入り口に砂取りマットを敷いたりするだけで、掃除の負担はかなり軽減されます。
砂の深さを5〜7cmと深く保ち、猫が満足して掘れるようにしてあげることも大切です。
「猫 飼うんじゃなかった」と思う理由⑤部屋中が毛だらけ
猫の抜け毛、特に換毛期は想像以上です。
これは毎日のブラッシングである程度軽減できますし、愛猫との大切なコミュニケーション時間にもなります。
また、掃除のしやすいラグに変えたり、空気清浄機を活用したりと、環境側で対策することも有効です。
「猫 飼うんじゃなかった」と思う理由⑥旅行や急な外泊ができなくなる
猫は環境の変化に弱い動物です。
1泊程度なら留守番も可能ですが、長期の不在は大きなストレスになります。
自動給餌器や見守りカメラ、予備のトイレを準備することはもちろん、万が一のために、信頼できるペットシッターを事前に探し、契約しておくことが現代の飼い主の責任とも言えます。
「猫 飼うんじゃなかった」と思う理由⑦ワンオペ(一人)の現実
一人暮らしでの飼育は、全ての世話と責任が自分一人の肩にかかります。
特に飼い主自身が体調を崩した時や、睡眠不足が続いた時は、精神的に追い詰められがちです。
「疲れた時は完璧を目指さない」と決め、一時的にペットシッターや家事代行サービスを利用してでも、自分の睡眠と休息を確保することを最優先に考えてください。
「猫 飼うんじゃなかった」と思う理由⑧経済的負担
日々のフード代や消耗品費に加え、突発的な医療費は大きな負担になります。
「こんなはずじゃなかった」と後悔する前に、初年度にかかる費用、生涯かかる費用、そして万が一の手術や入院に備えた医療費(ペット保険や貯蓄)を具体的に想定しておくことが不可欠です。
突然の出費などに備えましょう。
「猫 飼うんじゃなかった」と思う理由⑨想像と違う
問題行動の原因がわからず、叱ってばかりいると、関係は悪化する一方です。
猫の行動には必ず理由があります。
なぜその行動をするのかを冷静に分析し、罰ではなく「褒める」ことで望ましい行動を教えるという考え方に切り替えましょう。
うまくいかない時は、専門家(獣医師やトレーナー)を頼ることも重要です。
「猫 飼うんじゃなかった」と思う理由⑩におい
猫の排泄物、特にオスのスプレー行動の臭いは強烈です。
トイレの臭いは、砂を深くし、1日1回以上は汚れた部分を取り除き、月に一度は丸洗いすることで、ほとんど抑えられます。
また、早期の避妊・去勢手術は、発情期の鳴き声だけでなく、マーキング行動や臭いの軽減にも非常に効果的です。
ノイローゼになる前の対処法
心が折れそうになったら、頑張りすぎているサインです。
愛猫も飼い主さんが幸せじゃない姿を決して望んでいないはず。
ここでは、ちょっと辛い時の対処法についてお話していきます。
気分転換
「今日は何ができたか」を小さく記録し、自分を褒めてあげましょう。SNSで他の飼い主と比べて落ち込むなら、一時的にSNSから離れるのも手です。15分でも外に出て新鮮な空気を吸うだけで、視点は変わります。
猫を初めて飼った頃の気持ちを思い出す
迎えたばかりの頃の写真や動画を見返してみてください。小さな進歩や、忘れていた愛しい瞬間を思い出し、関係をリセットするきっかけになるかもしれません。
ペットホテルに預けてみる
「育猫疲れ」で限界なら、一時的にペットホテルなどを利用し、物理的に距離を置いて睡眠を回復させましょう。あなたが元気を取り戻すことが、愛猫との関係改善への一番の近道です。
「猫 飼うんじゃなかった」に関するよくある質問
Q1. 猫は飼い主がいないとストレスを感じる?
A1. 個体差はありますが、猫は比較的留守番が得意な動物です。清潔なトイレ、十分な水と食事、安心できる寝床があれば、日中の留守番は問題ないことが多いです。ただし、帰宅後にしっかり遊んであげるなど、心のケアは不可欠です。
Q2. 猫に絶対言ってはいけない言葉って何?
A2. 猫は言葉の意味より、飼い主の「大きな声」や「怖い態度」に恐怖を覚えます。名前を呼びながら叱ったり、追いかけ回したりすると、飼い主さん自身を「危険な存在」と学習してしまいます。関係を悪化させるだけなので、体罰や大声での叱責は絶対にやめましょう。
(参考文献:AAFP and ISFM Feline-Friendly Handling Guidelines|PubMed)
Q3. 粗相が直りません。しつけの問題?それとも病気?
A3. まず病気を疑ってください。特に猫の粗相は、膀胱炎や尿石症など泌尿器系の病気が原因で、痛みからトイレで排泄できなくなっているケースが非常に多いです。動物病院で尿検査を受け、病気でないことが確認できてから、初めて「しつけ・環境の問題」(トイレの数、場所、砂の種類、ストレスなど)を疑いましょう。
(参考文献:Diagnosing and Managing Feline Lower Urinary Tract Disease|Today’s Veterinary Practice)
【まとめ】「猫 飼うんじゃなかった」ではなく、「準備してよかった」に変えよう
「猫 飼うんじゃなかった」という後悔の多くは、迎える前の準備不足や、猫の習性への理解不足から生じます。
しかし、今からでも遅くはありません。
この記事で挙げたような、猫の本能に基づいた環境(爪とぎ、トイレ、遊び場)を整え、正しい接し方を学ぶことで、「手に負えない」と感じていた問題の多くは改善に向かうはずです。
まずは今日から、「寝る前の15分間、本気で遊ぶ」「トイレの砂を深くしてみる」など、小さな一歩を始めてみませんか。
行き詰まったら、一人で悩まずに獣医師や専門家を頼ってください。
あなたの行動が、愛猫との未来を「後悔」から「かけがえのない幸せ」へと変えていきます。
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監修・うさパラ コンテンツ制作チーム