ジャックラッセルテリアを飼ってはいけない理由5選！後悔しないために知っておきたいこと

「ジャックラッセルテリアは飼ってはいけない？」

そんな噂を聞き、マンション暮らしだから、初めての犬だからと、諦めかけている方も多いのではないでしょうか。 

結論から言えば、ジャックラッセルテリアは、いくつかの条件を満たせば、素晴らしい家庭犬になります。

確かに彼らは、元猟犬としての規格外の運動欲求と、物事をどんどん学習していく賢さを持っています。

この記事では、「ジャックラッセルテリアは飼ってはいけない」噂の真相と、安心安全に愛犬と付き合っていく今日から始められる具体的な対策について解説します。

【監修】うさパラ コンテンツ制作チーム

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【基礎知識】ジャックラッセルテリアの性格・特性

ジャックラッセルテリアは、かつて巣穴に潜って獲物を追い立てる仕事をしてきた、生粋のワーキングドッグです。

ジャパンケネルクラブの基準でも「活発で機敏」「大胆不敵」と表現されるように、その小さな体には驚くほどのエネルギーと勇気が詰まっています。

 家庭犬としても陽気で好奇心旺盛な人気者ですが、同時にその賢さゆえに、良いことも悪いこともあっという間に学習してしまいます。

飼い主さんの接し方次第で、「最高の相棒」にも「手のつけられない暴れん坊」にもなり得る、可能性に満ちた犬種だと理解しておきましょう。

(参考文献:Jack Russell Terrier|The Royal Kennel Club）

ジャックラッセルテリアを飼ってはいけないと言われる理由①規格外の「運動欲求」とスタミナ

ジャックラッセルテリアにとって、ただ歩くだけの散歩では満足できません。

彼らの本質である「探す」「追いかける」「考える」といった欲求を満たしてあげないと、その有り余るエネルギーが、無駄吠えなどに向かってしまうことがあります。

 お散歩（有酸素運動）に加えて、おやつを探す「ノーズワーク」や、ボールを持ってくる「レトリーブ」といった遊びを組み合わせ、体だけでなく頭も使わせてあげることが重要です。

これなら、雨の日や暑い日でも室内で十分に満足させてあげることができます。

(参考文献: Jack Russell Terrier|VCA Animal Hospitals)

ジャックラッセルテリアを飼ってはいけないと言われる理由②吠えやすさ

ジャックラッセルテリアは、獲物を見つけたことを仲間に知らせるために「よく通る声で吠える」ことが仕事でした。

そのため、吠えやすい傾向があるのは事実です。

 しかし、吠えるのには必ず理由があります。

来客への警戒、遊んでほしい要求、退屈など、原因を見極めて対処することが大切です。

賃貸住宅では、窓の外が見えないように目隠しをする、テレビやラジオを流して外の音を紛らわせる（サウンドマスキング）といった環境の工夫で、吠える機会を減らすことができます。

ジャックラッセルテリアを飼ってはいけないと言われる理由③破壊行動

「掘る」「噛む」は彼らの本能的な行動です。

これを完全にやめさせるのではなく、「噛んでいいもの」を十分に与えることが解決策になります。

中にフードを詰められる知育玩具などを活用すれば、夢中で遊んでいる間に退屈もしのげ、破壊行動も防げます。

大切な家具は、物理的に届かないようにする環境管理も重要です。

ジャックラッセルテリアを飼ってはいけないと言われる理由④頑固さ・気の強さ

「頑固」と言われるのは、彼らが自分で考えて行動できる賢さを持っているからです。

力でねじ伏せようとするのではなく、「こうすれば良いことがあるよ」と教えてあげるトレーニングが効果的です。

「マットの上で待てたらご褒美」「名前を呼んで来たらご褒美」といった成功体験を積み重ねることで、飼い主さんの指示を喜んで聞くようになります。

ジャックラッセルテリアを飼ってはいけないと言われる理由⑤想像以上の「抜け毛」

短毛のイメージが強いですが、実はダブルコートと呼ばれる二重構造の被毛を持っており、特に春と秋の換毛期には驚くほどの毛が抜けます。

日々のブラッシングと、こまめな掃除は必須です。

スムース／ラフ／ブロークンの被毛タイプがあり、いずれもダブルコート由来の抜け毛が多いとされています。

日々のブラッシングと、被毛タイプに合わせたケア（スリッカー／ストリッピング等）の理解が不可欠です。(参考文献:JACK RUSSELL TERRIER|Fédération Cynologique Internationale）

後悔しないためのポイント

運動

理想は、散歩と遊びを合わせて1日60分以上。ただ歩くだけでなく、匂いを嗅がせる時間を長めにとったり、途中で公園で少し遊んだりと、変化をつけると満足度が高まります。雨の日は、家の中でおやつ探しゲームをしたり、新しいトリック（芸）を教えたりするのも良い頭の運動になります。

環境設計

「吠えさせない」「壊させない」環境を先に作ってしまうのが賢い方法です。窓に目隠しフィルムを貼る、玄関チャイムの音を小さくする、入ってほしくない場所にはゲートを設置する。そして、安心して落ち着ける自分だけの場所（クレートやハウス）を用意してあげましょう。

叱らず伸ばす

ジャックラッセルテリアのしつけに体罰や大声での叱責は厳禁です。興奮しやすく、逆効果になることもあります。やってほしくないことをした時は冷静に無視や中断をし、望ましい行動をした瞬間にすかさず褒める。このメリハリが、彼らとの信頼関係を築く鍵です。

行動をした瞬間にすかさず褒める。このメリハリが、彼らとの信頼関係を築く鍵です。

「ジャックラッセルテリア 飼ってはいけない」に関するよくある質問（FAQ）

Q1. 吠えを減らすコツは？

A1. まずは「なぜ吠えているのか」を観察しましょう。チャイムなら音に慣らす練習を、要求吠えなら「吠えている間は応じない」を徹底します。吠える代わりに「オスワリ」や「マット」ができたらご褒美をあげる、という代替行動を教えるのも効果的です。

Q2. 雨の日の運動メニューは？

A2. 家の中でできる「ノーズワーク（宝探しゲーム）」がおすすめです。段ボール箱やタオルにおやつを隠して探させるだけで、素晴らしい頭の運動になり、ストレス解消にも繋がります。

(参考文献:How to Use Visual Barriers for Dog Reactivity and Fence Running|Best Friends Animal Society）

Q3. 留守番が多くても飼えますか？

A3. 留守番前にしっかり運動させて疲れさせておくこと、留守番中も退屈しないよう知育玩具を用意すること、そして安心して眠れるクレートなどの環境を整えることが条件です。もし分離不安の兆候（留守中の激しい吠えや破壊など）が見られたら、早めに専門家に相談してください。

【まとめ】「飼ってはいけない」は誤解。必要なのは飼い続ける覚悟と工夫

「ジャックラッセルテリア 飼ってはいけない」という言葉は、決して彼らが悪い犬だという意味ではありません。

それは、彼らの持つ素晴らしい能力とエネルギーを、飼い主さんが正しく理解し、導いてあげる必要がある、というメッセージです。 

運動と脳トレで心身を満たし、吠えにくい環境を整え、褒めて伸ばすしつけを行う。

この3つを実践する覚悟があれば、ジャックラッセルテリアはあなたにとって、最高に楽しくて愛情深いパートナーになってくれるはずです。

まずは今日から、お散歩に少し「遊び」を取り入れるところから始めてみませんか？

監修者コメント

「ジャックラッセルテリアは飼ってはいけない」という言葉に、不安を感じた方もいるでしょう。彼らは確かに、底なしの体力と高い知性を持つ、初心者には手強い犬種です。しかし、その特性を深く理解し、生活環境と関わり方を工夫すれば、これほど頼もしく楽しい相棒はいません。本記事が、安易な飼育による不幸を防ぎ、真剣に向き合う覚悟を持った飼い主様への道しるべとなれば幸いです。

監修・うさパラ コンテンツ制作チーム